データ形式について
ここではデータ形式についてお伝えしていこうと思います。
まずCADスキルを習得するまえの基礎知識・・・イメージとして
もっておくこととして、このデータ形式をしっておくことはけっこう大切です。
まずイメージとしてもっておくと楽なのが
以前あったビデオのVHSとベータの違いや
CDとMDとの違いのイメージと同じようなモノと思っていただくと
すんなり入りやすいと思います。
要は異なるCAD同士などの互換性を保つもの
といったものです。
ではその種類はどうやって判断するか?・・ですが
これは通常のパソコンの知識とかわりがありません
いわゆる拡張子とよばれる、ファイル名の後につく.3桁の
アルファベットで判断できます。
例えば・・・文書ソフトのワードならファイル名.docのような形です。
WIDWS VISTAや7から拡張子の表示がみえないことも
よく見受けられますが、そんな時はファイルを右クリック→プロパティで
ファイルの種類をみても確認できますし
コントロールパネル→フォルダオプション→表示タブ→登録されている拡張子は表示しない
のチェックOFFでファイルの末尾にでてきてくれます。
実際の種類としては有名なところで
JWW、DXF、SXFなどでしょうか・・・
もう少し詳しくいくと
・JW_CAD・・・JWW、JWC
・AUTOCAD・・・DWG、DXF
・SXF・・・P21、SFC
こんな感じで分類できると思います。
上記のうちJW_CADとAUTOCADは実際のCADの種類になり
SXFは互換用の中間ファイルとなります。
通常ひとつのCADの種類につき1つの保存形式がありますが、
上記のようにひとつのCADの種類でも複数の保存形式があります。
理由は各CADソフトにより様々ですが単に複数の保存形式があると
イメージしてもらえればOKだと思います。
もひとつのSXFはウキペディアでの説明から少し引用させてもらいます。
以下引用
国土交通省の主導で、1999年3月に設立されたCADデータ交換標準コンソーシアム (SCADEC) が開発。
STEPの規格の一つであり、「Part21 交換構造のクリアテキスト符号化 (Clear text encoding of the exchange structure) 」に準拠している。
SXFは、レベル1からレベル4までが存在し、うちレベル1と2は開発が完了している。
レベル1 画面(紙)上で、図面表示が正確に再現できること。
レベル2 2次元CAD製図データの要求を十分満たし、再利用時における使い勝手が確保されること。
レベル3 レベル4の仕様策定過程で必要とされる幾何部分の仕様。
レベル4 STEP/AP202の製図機能だけではなく、建設分野特有の情報も付け加え、3次元も対象とするプロダクトデータの利用ができること。
物理ファイルはSFC(フィーチャコメントファイル)とP21(STEPファイル)の2種類がある。 P21はSTEP/AP202に準拠した国際的に通用する形式。
SFC(Scadec Feature Comment file)はCADデータ交換用の形式で、P21よりもファイルサイズが小さい。
引用終わり
小難しそうですが、
ひらたくいうとCAD需要が増えていろんなCADがでてきたので
その異なるCAD間のデータをスムーズに受け渡しができるように
できた保存形式・・・ファイル形式だと思ってもらえれば良いと思います。
なんでこんなものがあるかと言えば単純なお話で今までのデータの互換性って
結構あいまいだったんですよね。
せっかくCADで作った図面もいざ他のCADを使っている人に渡してみると・・
ヘンな図面になってた・・なんて良くある話なので
そこで国が音頭をとってこんな形式を策定しているといった具合です。
もちろん国が音頭とっているということなので、
いかにCADでの技術的な図面が普及をしているのかというのは
お分かりいただけると思います。
・・・とかなりお伝えすることが長くなってしまいましたが
ココでのポイントは冒頭でのイメージとしてCADスキルを習得するに当っては
データ形式には種類がありそこを上手く考えないと
互換性が悪くなる・・・つまり図面を相手に渡しても相手が
上手く図面をみれないことがありますよ。といったお話でした。
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